35　　聖徳太子孝養坐像・二王子立像　　三躯
鶴林寺蔵
木造
平安時代（十二世紀）
Kyoyo Taishi and Two Princes
Heian period,12th century
Wood Kakurin-ji

　『聖徳太子伝暦』太子十六歳条の、父用明天皇の病気平癒を柄香炉を持し祈請した姿という。
　本品は現存最古の二王子を伴う聖徳太子孝養坐像。二王子は法隆寺聖霊院の王子像などから口を開く像が山背大兄王で、閉じる像が殖栗王と考えられる。いずれも檜の一木造りで内刳りがなく、一部表面に彩色が遺る。眉をひそめた太子の面相は厳しい表情を示している。