38　　聖徳太子孝養像・四臣像　　一幅
四天王寺蔵　絹本著色
室町時代（十五世紀）
Kyoyo Taishi and Four Courtiers
Muromachi period,15th century
Hanging scroll,color on silk
Shitenno-ji

『聖徳太子伝暦』太子十六歳条の、父用明天皇の病気平癒を柄香炉を持し祈請した姿という。
　太子を大きく描き、足下のむかって左手に学哥(覚哥)・恵慈が、右手に蘇我馬子・日羅が坐す。本来、笏は摂政像の持物だが、これは太子の年齢を超越した存在を象徴する像容で、このよな童形像は平安時代後期から制作されたらしい。初期真宗ではこのような太子像を「真俗二諦像」と称される。