41　　聖徳太子勝鬘経講讃坐像　　一躯
中山寺蔵　木造彩色　桃山時代（十七世紀）
Prince Shotoku Lecturing on Shomangyo
Azuchi-Momoyama period,17th century
Wood
Nakayama-dera

『聖徳太子伝暦』太子三十五歳条の、『勝鬘経』を講讃する姿という。 本品は檜の寄木造りで、表面に極彩色を施している。摂政像とともに講讃像の彫刻は絵画に比べて中世にさかのぼる遺品は少ない。 本品は着衣など鎌倉時代の絵画にならい、端整の面相と均整のとれた姿で、代表的な講讃像の彫刻といえる。 豊臣秀頼（一五九三〜一六一五）による伽藍復興の時期の制作と考えられる。 音声説明